大型シーリングファンとは?空調代節約の味方!【HVLSファン】
突然ですが、世界の気温はだんだんと上昇しているのをご存じでしょうか?
下記は気象庁のデータで、1900年からの6月~8月にかけての平均基本偏差の推移になりますが
全体的に右肩上がりになっているのがよくわかります↓
※ 気象庁の資料より引用
特に東京の気温上昇は顕著で100年前と比べると、なんと3℃以上も高くなっております。
このような都市部気温上昇の要因はヒートアイランド現象によるものです。
ヒートアイランド現象とは、heat island(熱の島)という名前の通り、都市部の気温が周囲よりも高くなる現象のことです。
ヒートアイランド現象の要因には、高層ビルによる風速の低下や、自動車排熱などが挙げられますが、中でもエアコンの室外機の排熱が要因の3割以上を占めていると言われています。
年々酷暑化する職場環境において、私たちは昨今のSDGsの観点から、Co2排出をしないクリーンで、かつ安全な職場づくりを講じていかなければなりません。
そうした様々な課題を解決できる次世代型の環境改善アイテムとして、今注目を集めているのが大型シーリングファン(HVLSファン)です。
この記事では、今様々な企業において注目をされている、大型HVLSシーリングファンについて詳しく解説をしていきます。
【目次】
1. 大型シーリングファン(HVLSファン)とは
・そもそも大型シーリングファン(HVLSファン)とは何?
・大型シーリングファン(HVLSファン)の利用シーン
2. 大型シーリングファン(HVLSファン)導入の効果やメリット
・暑さ対策
・結露対策
・換気対策
・省エネ対策
3. 大型シーリングファン(HVLSファン)の設置基準
・種類
・工事
・サイズ
大型シーリングファン(HVLSファン)とは
シーリングファンは、吹き抜けのある戸建や、天井の高い部屋など一般家庭でも設置されておりますね。
主に空気の循環効率を高める目的に使用されております。
大型シーリングファンとは、一般向けよりも大型で業務用に使用されるものです。
そもそも大型シーリングファン(HVLSファン)とは何?
大型シーリングファンは別名でHVLSファンとも呼ばれます。
HVLSファンとはHigh-Volume(大容量) Low Speed(低速)の略です。
つまりは羽をゆっくりと低速で回転させ、大容量の風を起こすことができ、主に直径7フィート(2.1メートル)以上の機械式ファンの事を指します。
大型シーリングファン(HVLSファン)の利用シーン
こうした業務用の大型シーリングファンは一体どのようなシーンで使われるのでしょうか?
HVLS ファンは、大きく分けて産業用と商業用の2 つの分類に分類されます。
産業用では主に倉庫、納屋、格納庫、配送センターなどのスペースに設置され、熱ストレスを防ぎ、作業員の快適性を高め、作業員と家畜の両方の生産性を向上させることが期待できます。
また商業用においても、ショッピングモール、教会、オフィスビル、空港ターミナルビル、フィットネスセンター、学校など幅広いシーンにおいて活用されております。
ちなみにHVLSファンは、もともとは米国の酪農家の家畜の健康管理の為に開発されたのが発祥です。
詳しい起源のストーリーはこちらをご覧ください。
大型シーリングファン(HVLSファン)導入の効果やメリット
大型シーリングファンを設置する事で、どのような効果が期待されるでしょう?
大きなメリットは下記4つです。
② 結露対策
③ 換気対策
④ 省エネ対策
暑さ対策
工場用扇風機の50台分の送風にて-5℃減を体感することができます。
工場や倉庫の職場を快適化することで生産性向上、更には従業員定着もおおいに期待することができます。
結露対策
体感温度はもちろん、湿度においても6%DOWNが可能ですので、根本的な結露対策としての効果が期待できます。
換気対策
倉庫や工場では、窓やしきりがなかったり、また天井が高いといった建物の構造上の理由で換気が難しい場合があります。
天井からHVLSファンを稼働させる事で1分間に10,000m3の風を発生させ、およそ2,000m2の区域の換気を行うことが可能です。
省エネ対策
業務用の空調機の電力コストが月に数十万円かかるのに対し、HVLSファンの消費電力はドライヤーと同じ程度で、月に1万円以下に抑える事が可能です。
また、エアコンと併用することで空調効率を高め、およそ12%以上の電力コストをカットすることが可能です。
消費電力についての詳しい解説はこちらをご参照ください。
併せて読みたい↓
大型シーリングファン(HVLSファン)設置の基準
種類
HVLSファンの羽根は4枚~8枚まで様々なタイプのものがありますが、5枚、6枚のものが主流となっております。
また羽は多くはアルミ製でできており、長さも4m~7mまで設置現場に合わせカスタマイズできることが多いです。
設置場所に応じて天井からの距離も調整することが可能です。
工事
難しい工事は必要なく、だいたいの場合、設置現場のレイアウト図があれば風の流れをシミュレーションし、設置場所を提案することが可能です。
またテントのような軽い躯体の倉庫でも、梁のある天井にも、基本的にはほぼ設置場所を選びません。
設置費用は電源からの距離や天井の高さなどにより変わっていきますが、取り付けにかかる時間は配線工事やインバーター/FANの取り付け含め半日以下で完了するケースがほとんどです。
実際の工事例をこちらで紹介しております。
サイズ
大型シーリングファンのサイズは
高さ=70cm ~ 300cm
重量=70kg ~ 200kg
になります。
HVLS大型シーリングファンの詳細なサイズ【幅 / 高さ / 重量】についてはこちらをご参照ください。
まとめ
シーリングファンとは一般家庭においては単なる換気設備として使用されておりますが、業務用シーリングファンにおいては換気のみならず、
空調機に代わる暑熱対策設備として、除湿機に代わる結露対策設備として活用されております。
その上Co2も排出せずにかつ省エネという、まさに今世界が目剤してるSDGsに沿った次世代型環境改善設備と言えます。(参考:SDGsとTHE FIRST FAN)
現在のところ国内に流通しているHVLSファンメーカーはおよそ8社ほどあります。
米国製、中国製とそれぞれ性能や価格に差はあります。
各社の詳しい性能比較はこちらをご参照ください。
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