倉庫 内外気温差と湿度
結露対策

倉庫の床や天井に結露ができる理由

結露が発生する時期はいつでしょうか?

梅雨のじめじめとした時期と思われますが、結露は冬の時期でも発生します。

下記ネット上にもありますが、これまでお話させて頂いた倉庫業者さまのお声をきくと、結露問題は暑さ対策に次ぐ大きな課題のようです。

倉庫の結露に悩んでいます。この時期でかなりの湿気のせいだと思うのですが、中の荷物がびしょ濡れになってしまう程です。大型の換気扇を設置すれば解決するかとは思うのですが、あまりお金をか けられないので安価で出来る対策をご存知の方がいましたら是非教えて下さい。お願いしますm(._.)m

yahoo知恵袋より引用

 

私は、倉庫の仕事をしています。3月6日に結露が発生し保管製品が濡損しました 普通結露といえば露時の蒸し暑い時のイメージがありましたが 露本番を迎え色々と対策をしています。 結露発生について教えて下さい。 ちなみに3月発生時の気温が15度で湿度が85%くらいでした。 後、立地条件、標高の高い場所海抜50Mと海抜10Mの場所での 結露発生の違いについても教えて下さい。

yahoo知恵袋より引用

 

50坪の店舗兼倉庫です。正面ガラス張り店舗でその奥が壁と引き戸一枚隔て倉庫になっています。正面入り口以外窓も通気口もありません。湿気取りを買ってきて置いているのですが24ヶ~30ヶを一月で取り替えないといけません。それでもカビが生え臭いもします。パレットもひいているのですが、一晩締め切って翌朝開けると店舗にまでにおいが来ています。手間をかけず確実に湿気がとれる方法を教えて下さい。
知人に一番奥に換気口を開けたらどうか?とも言われたのですが鉄筋コンクリートの建物です。そのようなことは可能でしょうか?また、土地が山になっているので
倉庫の奥は地面の中です。

教えて!gooより引用

根本的に結露はなぜ起こるのか?

この記事で倉庫において天井や床に結露が発生しやすくなる条件について詳しく説明していきます。

倉庫結露

 

 

壁や床がコンクリート

倉庫床コンクリート

コンクリートづくりの建物に結露が起こりやすい理由は主に2つあります。

1つはコンクリートは水分を吸い込むという性質が理由です。この為、長時間湿度の高い状態でいるとジメジエと湿度が高くなってしまいます。

2つ目にコンクリートは熱伝導率が高い点にあります。熱伝導とは固体や流体の内部において高温側から低温側へ熱が伝わる伝熱現象の事を言います。

コンクリートは木材と比べて熱伝導率が高く、つまり熱を通しやすく、断熱性が低いと言えます↓

材質 熱伝導率
398
320
アルミニウム 236
67
コンクリート 1.6
ガラス 1
木材 0.2
0.6

断熱が低いとどうなるか?暖まりにくく、冷めにくくなります。

したがい冬場に空調をつけてもなかなか温まらずに、外気との温度差が出てしまい、これが結露を引き起こす原因となります。

 

 

天井が高い

倉庫天井高い

倉庫は天井が高ければ高いほど使い勝手が良しとされておりますが、その分空調効率が悪く結露が起こりやすい環境となります。

さらに倉庫は窓やしきりも少ない為、換気には十分に気を付けなければなりません。

結露が起こる条件は湿度によっても変わっていきます。

結露が起こる条件を露点温度から算出すると、湿度80%の箇所では内外の気温差わずか3度で結露が発生してしまいます。

結露発生を防ぐために倉庫内の下から上まで十分に換気を行い、湿度と気温差をなくすことが大切です。

 

倉庫 内外気温差と湿度

 

 

保管物を床に直置きしている

段ボール湿気

気温はに暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へという性質があるように、湿気も通常は上は低く、下は高くなります。

つまり倉庫の床は年間を通して湿度が高い箇所です。加えて風通しが悪く結露が発生するための条件が揃っています。

コンクリートの床などの場合は断熱材などを挟み、また風通しをよくする為にパレットなどを敷きその上から荷物を置くとよいでしょう。

 

倉庫の結露対策についてはこちらの記事をご参照ください↓

倉庫の結露対策に最も有効な手段は?

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